北陸地方で雷【冬場の異常気象】

冬型の気圧配置が強まると、多くの地域で空気が乾燥してきます。火元の取扱いには十分注意が必要ですね。もうひとつ、冬に特徴的な気象現象があります。それが、「雷」です。

「雷」といえば、夏に発生するものだというのが一般的な認識ですが、北陸地方中心に、ここ最近で雷が頻発しています。

冬になると、北陸など日本海側では大陸からの冷たい季節風が吹き、海の上に雲が発生します。
一方、暖流である津島海流から水蒸気が補給され、塔のように縦長で大きい積乱雲に成長します。雷というのは火花の原理と同じで、雲の粒が激しくこすれあったときの「静電気」によって起こりますので巨大な雲になればなるほど、雲の粒は落下中、大きな摩擦のエネルギーを生じ、雷につながりやすいという訳です。

予測が難しいことに加え、そのエネルギーも非常に大きいといいます。
本日から、北陸地方では大気の状態が非常に不安定になる見込みで、落雷や激しい突風などに注意が必要です。

これは余談ですが、冬の雷は、旬の味覚の到来を告げるものでもあります。
冬にかけて旬を迎えるハタハタですが、漢字では、魚偏に雷と書きます。
また、石川県、富山県、福井県では、この時期の雷を「ブリ起こし」と呼んでおり、これを機に沿岸にブリが押し寄せるようです。

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