自然災害に強い土地と弱い土地というのが存在します。
台風や暴風雨などで、土砂崩れの災害ニュースをよく耳にすると思いますが、
自然災害に強い土地と弱い土地というのが存在します。
今回は、その簡単な見分け方についてお伝えします。
ポイントは「地形を観察」することです。
①高低差
住宅が密集している地域だと、地形がなかなか分かりづらいこともありますが、
一見すると平坦に感じられる地域でも意外と高低差が存在します。
周辺よりも低くなっている土地は大雨のときなどに水が集まりやすいので、
地盤が弱くなっているケースが多いです。つまり自然災害に弱い土地といえます。
②盛土エリアと切土エリアの見極め
下の図を見ると分かりやすいかと思います。
丘陵地に家を建てるとき、斜面を削って平坦にします。
これを切土といい、もともとの地面 を切っただけですので、地面は硬く締まっています。
一方、地面に土が付け足されて、平坦化されたものを盛土と呼んでいます。
盛土は単に土を盛っただけですので元の地面より軟らかいです。
一般に造成地では切土と盛土の両方が施されることが多いのですが、
盛土地盤はしっかりと締固めを行わないと雨などによって沈下することがあります。
稀に、いい加減な盛土をされてることがあり、盛土の中にがれきなどが入れられていると、
そこに水がどんどん染み込み、地盤が緩んで強度を失ったり、盛土自体の重みで沈下が進みます。
そうすると、その上にのっている家も、同時に沈下することになります。
盛土エリアは自然災害に非常に弱い土地といえます。
最低限、このような認識の持って日常的に地形を観察してみることも、
『個々の防災をする』という意味では重要なことと言えるでしょう。
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