大きな地震が発生し、その場を何とか生き延びる事が出来ても人は、水や食料がないと生命を維持する事が出来ません。
保存食は地震だけでなく、様々な災害時に必要となります。
ここでは保存食や必用物品等、災害時に必要な備蓄についてご説明いたします。
保存食とは
一言で言うと、長期間保管(数か月~数年)できる食品をいいます。
通常は常温での長期保存が出来る食品をいいますが、冷凍食品を含む事もあります。
いずれも腐敗菌の繁殖を抑え、長期間の保存が可能となっております。
缶詰、レトルト食品、乾物、塩漬け、佃煮などがあり、保存食は、原料や保存方法ともに沢山あります。
食品に一定の加工を施すものだけでなく、蜂蜜やナッツ類等、加工しなくとも長期保存可能な食品もあります。
保存食の種類
水、食料
水
水は生命維持に欠かせません。
成人であれば、一人が一日2ℓは最低必用となり×最低3日分=6ℓは必用です。5年~7年保存可能な水もあります。
保存可能な食料
・切り餅
・アルファ米(長期保存可能なご飯)
・備蓄用おでん
・缶詰、乾物、乾燥ネギや干し椎茸
・温めずに美味しいカレー
・乾麺(うどんや素麺・パスタなど)ゆで時間が短いものが良いです。
・カップ麺、フリーズドライの味噌汁、スープ
・乾パン、ロングライフ可能な缶詰入りパン
・長期保存可能なビスケット、チョコ、キャラメル等
・常温5年保存食セット
(ハンバーグ煮込み、サバ缶詰、サバみそ煮、カレー、きんぴら、ゴボウ、ぜんざい、ラーメン、肉じゃが) 等が入っています。
たまに賞味期限を確認し、入れ替えて下さい。
おにぎりやカレー、お味噌汁もあり、なかなか充実し、美味しそうです。
3~5年は保存がきくように作られております。
合成保存料も使用せずに、フリーズドライで、25年間保存出来る物もあります。
NASAも採用したとの事です。
調味料
災害時優先順位
・1位 塩
・2位 砂糖
・3位 油、
・4位 醤油
・5位 味噌
・塩:
味付けや保存なども考えて、重宝するのは塩です。
醤油や味噌もあるにこした事はないですが、外に持ち出さざるを得ないときの重さや、買い置きしておくコスト、場所などを考えると、塩が調味料では一番大切です。そして、塩は人体にとって必須、欠かせません。
付け加えると、
*塩は天然塩を選んで下さい!!精製塩、塩化ナトリウム99.9%とかは好ましくありません。原材料名が海水(沖縄)や、岩塩等がお勧めです。
天然塩には、人体に必要な、カルシウム、マグネシウム、ミネラルが豊富に入っております。
生命維持期間として、年齢や環境等様々な要因はありますが生命が保たれる期間として記載しました。
水だけなら1週間から10日、塩と水があれば30日かそれ以上は生きられるとのデーターもあります。
飲まず食わずだと3~5日とのデーターが多いです。
遭難し、雪だけ食べて2か月近く生き延びた例もあります。
このように塩や水は人体にとって最低限必要です。
まずは塩、水、からでも良いので備蓄しておいてください。
・砂糖:
甘いものは非常に重宝します。災害時、水に溶かした砂糖水はご馳走でもあり、貴重なエネルギー源です。気分的にもリラックスでき、常備しておくとよいです。
・油:
油は主要なエネルギー源となり神経、細胞、ホルモンの材料、貯蔵脂肪となります。体温維持の役割ももっています塩や塩と比較してもカロリーは高く、災害時のカロリーを少しでも補えます。
糖質 1gあたり4kカロリー
脂質 1gあたり9kカロリー
油は保存期間が短いですがやり方によっては、野菜や果物をオリーブオイルに漬け込み1年以上の保存も可能です。野菜と油を同時に摂取出来ます。
保存食は最低3日分は必用ですが、可能であれば1週間分の備蓄が欲しい所です.
家族の分も踏まえて準備しておいてください。
必要物品
さらに、災害時の必要物品もご紹介いたします。保存食と合わせて準備して下さい。
割りばし、使い捨てのフォーク、スプーン、サランラップ(水が使えない事が多く、お皿に敷いて使う等も出来ます)
ラジオ、乾電池、サランラップ、カセットコンロとガス、防犯ライト(電池、ソーラー、手回し、充電式)
簡易トイレ(凝固剤をかけ、固めて処理できます)、ティッシュ、トイレットペーパー、水の要らないシャンプー、赤ちゃんのお尻拭き。
ナイフ、ハサミ、缶切り、栓抜き、マッチ、軍手。
ヘルメット、帽子、リュックサック、レインコート
着替え、ビニール袋、靴(スニーカーや長靴)
使い捨てカイロ、ブランケット。
ホイッスル(救助を呼んだり、位置を知らせます)
携帯電話と充電器(充電器は電池式)
医療セット
絆創膏、胃腸薬、風邪薬、消毒薬、包帯、ガーゼ、綿棒等。
*アマゾンや楽天等で「防災グッズ」と入力すると、リュックに最低限の備蓄品や保存食が揃ったものもあります。
参考にすると良いと思います。
楽しく調理、保存食
保存食作りにも様々な方法があります。
・酢につける
・乾燥させる
・塩漬けにする
・砂糖漬けにする
・油につける
等があります。
ピクルス、醤油漬け、マリネ、梅干し、ぬか漬け、ジャム、漬物、等、調べると多くのレシピがあります。
料理を作るのが好きな方であれば、災害の怖さや準備に目を向けるだけでなく、料理を通し、その準備を楽しむ事も出来るでしょう。
家庭で作る保存食の参考になると思います。
「保存食まとめ キナリノ」が参考になります。
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