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たくさんある自然災害の日本での発生件数と種類を詳しく解説

自然災害(しぜんさいがい、英訳:natural disaster)とは、危機的な自然現象(natural hazard)。例えば気象、火山噴火、地震、地すべりによって、人命や人間の社会的活動に被害が生じる現象をいう。(Wikipediaより)とあります。

では実際に自然災害の一つ一つの種類、特徴、被害、はどんなものがあるのでしょうか? 発生件数も合わせて詳しく紹介していきます。

自然災害は大きく種類に分けられる

気象災害…天気の動きから発生する自然災害

・洪水
・強風、竜巻
・大雪
・雷

地象災害…地下や地上の動きから発生する自然災害

・地震
・津波
・火山
・土砂崩れ

色々な自然災害の特徴

洪水

洪水には大きく分けて3つの種類があります。

①長時間の大雨で川の水が溢れ出してしまう洪水
②大気が不安定な時に局地的に発生するゲリラ豪雨
③一定の同じ場所で大雨が発生し雨水の排水が間に合わず洪水してしまう集中豪雨

・洪水による被害は?
土地の標高が低いところでは洪水になる危険性が高まります。1時間に降る雨の量が20~30ミリ未満で側溝から水が溢れてきます。1時間に降る雨の量が30~50ミリ未満で崖崩れ、山崩れが起こりやすくなります。1時間に降る雨の量が50~80ミリ未満で都心部では地下街に雨水が流れ込んでくる可能性も出てきます。

強風、竜巻

強風と竜巻はその特徴が違ってきます。

・強風・・・風速15m以上の強い風のこと
・竜巻・・・積乱雲の下で上昇気流を伴いながら猛烈な回転を伴う突風のこと

・強風、竜巻による被害は?
夏に発生する台風の強風で看板や樹木の倒壊、建物の損壊などが起こり、また交通機関の乱れ、停電などが発生る他に海岸部では高波・高潮による海水浸水が発生してしまう可能性があります。

大雪

大雪の積雪量は地域により様々ですが連日に及ぶ降雪により社会的に大きな影響をもたらす恐れがある雪の事をいいます。

・大雪による被害は?
国土の1/3が豪雪地帯とされている日本にとって大雪による被害は深刻です。主に、道路通行止めによる交通障がいやその他にも農林業の被害、建物の崩壊、住宅地での高齢者閉じ込め除雪作業中に起こる人身事故などがあります。

雲と雲の間や、雲と地上との間に起こる放電で鋭く大きな音や、一瞬の強い光が発生する自然現象です。

季節感としては以下の2つに分けられます。

①夏の雷は関東・中部・近畿地方に午後から夕刻にかけて発生。
②冬の雷は日本海沿岸では昼夜を問わず発生。

・雷よる被害は?
落雷による被害も深刻で以下の2つに分ける事ができます。
①「直撃雷」~人や電気機器などに直撃する
②「誘導雷」~落雷の際に発生した電圧が誘導電流を引き起こすことで停電などが発生し周囲の電気危機に影響を及ぼす

地震

日本では多く発生する地震は、突発的に発生するため恐怖感も大きくなります。地球を覆うプレートの運動や活断層が活動する事で大きな揺れを引き起こします。

・地震よる被害は?
地震によってもたらす被害も大きく火災だけでなく津波、土砂崩れも引き起こす危険があります。またその他にもガス・水道・電気・通信施設の交通機関などのライフライン被害や建物破損や人への被害ももたらす恐れがあります。

津波

地震と津波現象は深く関わり合っています。海底で発生した地震が原因となり海水が持ち上げられて発生します。震源の場所によってはすぐに津波が押し寄せてくるケースもありますし、震源地が遠いところから時間をかけてやってくるケースもあります。

・地震よる被害は?
まずは浸水にはじまり家屋の損害や火災発生で港湾施設・産業施設で大きな被害が発生します。その他にも津波現象で河川の流れをさかのぼっていき上流地域にも被害をもたらす恐れがあります。

火山

火山が噴火すると火山灰、火山ガス、容石流、火砕流、噴石などが発生します。また岩石や火山灰があるところに大雨が降ると土石流が発生する恐れがあります。

・火山よる被害は?
火山噴火による被害は火砕流・泥流による建物、道路、農耕地の破壊や埋没、噴石が空気に飛び散る事による人や建物への被害。火山灰・ガスが飛び散る事による交通機関のマヒなどを引き起こす恐れがあります。

土砂崩れ

日本では殆どの都道府県で毎年発生しているのが土砂崩れです。

土砂崩れの主な原因は地震や豪雨からくるもので崖、急行斜地が崩壊する事で起こる崖崩れや土砂が雨水や地下水と混ざり合って河川などを粋酔よく流れてきます。

・土砂崩れよる被害は?
火山噴火による被害は、噴石が飛び散る事で人や建物に被害を与えたり火砕流・泥流による建物、道路、農耕地の破壊や埋没、火山灰・ガスが飛び散る事で交通機関をマヒさせたりする恐れがあります。

日本の自然災害発生件数

日本の国土は、位置・気象・地形・地質などの自然条件から災害が発生しやすい国土となっており、その内容は、地震・津波・火山噴火・土砂災害・台風・豪雨・豪雪・洪水・土砂災害とあらゆる自然災害が発生してきました。

世界と比べて日本が占める災害発生割合を見てみると

・マグニチュード6以上の地震回数・・・・・20.8%
・活火山数・・・・・7.0%
・死者数・・・・・0.4%
・災害被害額・・・・・18.3%

となっており、世界で0.25%の国土面積しか持っていない事を考えると災害発生率は非常に高くなっています。

水害発生件数

全国1742市区町村のうち(平成25年末までの状況)

平成16年~平成25年までの10年間で
・水害0件数・・・・・55市区町村(3.2%)
・水害1回以上発生・・・・・1687市区町村(96.8%)
・水害10回以上発生・・・・・925市区町村

(※水害対策)
いつ起こるか分からない自然災害である洪水は行政だけに頼るのではなく、自分たちでも「地域コミュニティー」 を作り、いざという時は共に助け合う「公助」の取組も大切です。

台風発生件数

1951年~1960年の間
・合計・・・・・246件
・年間平均・・・・・24.6件

1961年~1970年
・合計・・・・・295件
・年間平均・・・・・29.5件

1971年~1980年の間
・合計・・・・・265件
・年間平均・・・・・26.5件

1981年~1990年
・合計・・・・・275件
・年間平均・・・・・27.5件

1991年~2000年
・合計・・・・・262件
・年間平均・・・・・26.2件

2001年~2010年
・合計・・・・・207件
・年間平均・・・・・20.7件

2011年~2015年(5年間)
・合計・・・・・127件
・年間平均・・・・・25.4件

2016年(8月までの現在で)
・合計・・・・・6件

大雪発生件数

雪の災害は主に1月~3月に発生します。

平成元年~平成27年までの累計
・12月・・・・・4件
・1月・・・・・31件
・2月・・・・・69件
・3月・・・・・14件

(※大雪対策)
・日頃から危険な箇所のチェック
・気象情報チェック
・雪崩の前兆を発見したらすぐに役場や警察へ連絡する

雷発生件数

2015年
・北海道・・・・・58,900件
・東北・・・・・65,900件
・関東甲信・・・・・108,100件
・東海・・・・・39,100件
・北陸・・・・・18,000件
・近畿・・・・・47,600件
・中国・・・・・41,200件
・四国・・・・・23,100件
・吸収・沖縄・・・・・46,600件

地震発生回数(2016>年5月6日~8月14日)

(発生回数)  (震源地)       (最大M)(最大震度)
・571回・・・・熊本県熊本地方・・・・・M4.5、震度5弱
・90回・・・・・熊本県阿蘇地方・・・・・M3.5、震度3
・42回・・・・・内浦湾・・・・・・・・・M5.3、震度6弱
・34回・・・・・宮城県沖・・・・・・・・M4.2、震度
・32回・・・・・有明海・・・・・・・・・M3.5、震度2
・28回・・・・・トカラ列島近海・・・・・M4.3、震度3
・28回・・・・・熊本県天草・芦北地方・・M3.7、震度3
・22回・・・・・茨城県南部・・・・・・・M5.5、震度5弱
・20回・・・・・千葉件東方沖・・・・・・M5.2、震度4
・20回・・・・・茨城県沖・・・・・・・・M4.2、震度3

土砂崩れ発生件数(平成11年~16年)

・平成11年・・・・・1501件
・平成12年・・・・・608件
・平成13年・・・・・509件
・平成14年・・・・・539件
・平成15年・・・・・897件
・平成16年・・・・・2560件

平成16年は全国合計で2560件の土砂崩れが発生し過去5年間平均のおよそ「3.2倍」と最多件数となっている

(※土砂災害対策3つのポイント)
①住んでいる地域が「土砂災害危険箇所」か調べてみる
②雨が降りだしたら「土砂災害警戒情報」に注意する
③「土砂災害警戒情報」が発表されたらすぐに避難する

自然災害に関する唯一の資格「自然災害調査士」を取得する

自然災害調査士は、自然災害が引き起こす家屋への被害と、その被害箇所を調査しメンテンナス・補償・リフォームなどまでアドバイス・サポートする「自然災害家屋コンサルタント・家屋修繕コンサルタント」としての活動が可能です。

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