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いつおこるかわからない自然災害を対策して自分と家族の命と財産を守る

3.11の震災をはじめ、私達の記憶には、様々な災害の映像が残っていると思います。

いつ起こるか解らない…そんな突発的な災害に対し、とるべき行動を頭に入れておいて下さい。備蓄などの準備は必須です。

この記事では、今後起こりうる脅威に対しその対策をご説明いたします。

自然災害の種類

国の定義では、大きく分けて2種類あります。

1.大気によって生じる「気象災害」
2.地球内部のものに起因する「地震・火山災害」

となっております。

今後予測される災害

日本の周辺は、北米プレート、フィリピン海プレート、太平洋プレート、ユーラシアプレートの4つのプレートがせめぎ合っています。

内陸部では多数の活断層が分布しており、世界でも有数の地震国です。

また、日本の海岸総延長は約35,000km であり国土面積当たりの海岸線延長は、他国と比較しても、数倍~数十倍となっております。

その為、日本は高波及び津波の被害も受けやすいです。

そして、日本の国土は南北に細長く、その中央部には脊梁山脈があります。平野は国土の約3割もありません。その為、急勾配な河川も多く、降雨は山から海へと一気に流下します。毎年のように水害や土砂災害が発生しております。洪水のみならず高潮による被害の危険性も高いです。

さらに、太平洋で発生する台風は、日本付近を通過する事が多く、我が国は台風の常襲地帯となっております。

以上のように、日本は地震、津波、風水害など、自然災害を非常に受けやすい国です。起こりやすい、予測されやすい災害を「知る、知りたい」というよりも、いつ起こりえるか解らない災害に対してどのような準備が必要なのかを知っておきたいものです。

次の項目にて詳しくご説明いたします。

災害に対しての具体策

地震の知識(自宅編)

地震直後

・転倒物、落下物から身を守る事、特に頭を最優先に守る事が必要です。
・机やテーブルの下に隠れろ、と昔から言われておりますが、出来れば玄関に向かって下さい。
・基本的には玄関の耐久性は高く、外へも逃げやすいです。
・過去の震災から、倒壊した家の玄関だけが残っているケースが多いです。
・特に寝ている場合は余裕が無いため、布団で身体を守り、枕で頭をガードして下さい。転倒しそうな家具から離れてください。
・家具を倒れないように支える事はかなり危険です。
・タンスや棚、冷蔵庫等は、専用のストッパー等で事前に固定して下さい。
・窓には飛散防止フィルム等もあります。
・移動が難しい場合は部屋の真ん中が比較的安全です。
・すぐドアを開け逃げ道を確保して下さい。
・ドア枠が潰れたり、変形したりして開かなくなる事も多いです。

揺れが治まったら

・火の元を確認し、元栓を閉めて下さい。
・自動で感知するメーターも増えているので無理はしない。
・火を使っているときは、慌てずに火の始末をして下さい。しかし、火事になれば無理に消化せず外に出る事が一番です。
・命が一番大切です。
・ブレーカーを落として下さい。(通電による火災予防の為です)
・携帯電話を持って下さい。
・向かう先はまず、玄関です。
・家族、幼児、高齢者、病人など、自分の出来る範囲で保護し避難を開始して下さい。
・室内であってもガラスの破片が散乱している為、靴かスリッパ等を履いて下さい。ドア開かない場合もあるので、工具等あれば使用して、こじ開けて下さい。
・外へ慌てて飛び出すと危険があります。
・窓ガラス、看板など落下物に十分に注意し靴を履いて出て下さい。

地震の知識(外出時編)

町中の場合

・窓ガラスや看板等の落下を避けるために、鞄や、リュック等、何でも良いので頭を守りながら、近くのビルへ逃げ込む事で安全が高まります。
・ビル内であってもガラスの近くは危険なので避けてください。
・ビル内に逃げ込めない場合は、ビルから離れた街路樹などに避難して下さい。
・出来るだけ、新しく大きなビルに逃げ込んで下さい。(非常用の食料や水を備蓄している所もあります)
・意外ですが、ガソリンスタンドは危険物を扱っており、建築基準も厳しく火災、地震に強いです。阪神・淡路大震災の時、ガソリンスタンドだけはほぼ無傷でした。

デパート・スーパー・コンビニの店内では

・大きな商品や、ガラスの近くは離れて下さい。
・コンビニでは中央付近が安全です。
・デパート等では、非常口に人が殺到している可能性が高く、無理に行くとかえって危険にさらされてしまう可能性もあります。
・太い柱や壁際に身を寄せて下さい。又、店内放送や店員の誘導に従いましょう。

地下街の場合

・地下は構造が頑丈なので比較的安全です。
・阪神・淡路大震災は、地上の建物は多大な被害をうけましたが地下鉄は被害が少なかったです。
・過去には地下の支柱が折れて潰れたり、ガスの充満や、人々がパニックになり出口に殺到し、圧死したケースもあります。
・地下の非常口は必ず60mごとに設置されているので、そこを目指し、落ち着いて行動してください。

エレベーターの場合

・揺れを感じたら、まず全ての行き先階ボタンを押します。
・最初に停止した階で降りて下さい。
・エレベーターから出る事が第一優先です。
・万一閉じ込められてしまったら、無理に脱出をしようとせずに、緊急時インターホンで通報してください。
・携帯電話よりも、場所やビル情報が正確に伝わります。
・通報後は落ち着いて外部の救助を待って下さい。

津波の知識

まずは3つの事を意識しておいてください

1.地震の揺れが治まったら 津波 が来るかも知れないと思って下さい。
2.強い揺れだけでなく、弱い揺れであったとしても長い揺れの地震であればすぐに避難して下さい。
3.揺れを感じなくても日頃から津波情報に注意を向けて下さい。

そして、避難するときは、遠くよりも高い場所に避難することを意識して下さい。津波避難施設や、出来るだけ頑丈で高い建物に避難します。

さらに津波は海岸だけでなく、川をさかのぼることがあります。そのため川から離れる方向に避難する事が必要です。津波は沿岸地形などの影響で、局所的に高くなる場合があります。高く頑丈な場所を目指し避難して下さい。

無事に避難出来たとしても、津波はその1回だけとは限らずに第2波、第3波と襲ってきます。津波警報が解除されるまでは、決して自宅には戻らないで下さい。

しつこい様ですが、真っ先に、より高く、頑丈な、高台、津波避難ビルなどに向かって下さい。

台風の知識

台風が接近している間は大雨や強風による事故に巻き込まれないように、出来るだけ外出を控えて下さい。

すでに外出している場合は、危険な土地では早めに避難して下さい。

山間部、海岸付近、河川は大雨や洪水による土石流が起こる可能性が高く警戒が必要です。また集中豪雨などにより、山崩れが発生する恐れもあります。

河川敷では水位の変化か著しい為、近づかないようにし、異変を感じたらすぐに避難して下さい。

避難勧告も重要ですが、勧告前であっても、危険を感じたら自主的に避難して下さい。

避難する際には、火の元、ガスの元栓、電気のブレーカーを落としてから避難して下さい。日頃から自宅近くの避難場所を確認し、連絡方法など家族と話し合っておいて下さい。

防災情報「全国避難所ガイド」
総務省 災害伝言ダイアル

最低限の備蓄

生命維持に欠かせません。成人であれば、一日2ℓは最低必用です×最低3日分6ℓは必用です。5年~7年保存可能な水もあります。

保存可能な食料

アルファ米(長期保存可能なご飯)缶詰、乾物、乾燥ネギや干し椎茸、温めずに美味しいカレー乾麺(うどんや素麺・パスタなど)ゆで時間が短いものが良いです。

カップ麺、フリーズドライの味噌汁、スープ乾パン・ロングライフ可能な缶詰入りパン長期保存可能なビスケット、チョコ、キャラメル等。たまに賞味期限を確認し、入れ替えて下さい。

調味料

塩、砂糖、しょうゆ、特に塩は人体にとって欠かせないので準備が必要です。

最低3日分は必用ですが、可能であれば1週間分の備蓄が欲しい所です家族の分も踏まえて準備しておいてください。

必要物品

割りばし、使い捨てのフォーク、スプーン
サランラップ(水が使えない事が多く、お皿に敷いて使う等も出来ます)
ラジオ、乾電池、サランラップ、カセットコンロとガス
防犯ライト(電池、ソーラー、手回し、充電式)
簡易トイレ(凝固剤をかけ、固めて処理できます)
ティッシュ、トイレットペーパー
水の要らないシャンプー、赤ちゃんのお尻拭き。
ナイフ、ハサミ、缶切り、栓抜き、マッチ、軍手。
ヘルメット、帽子、リュックサック、レインコート
着替え、ビニール袋、靴(スニーカーや長靴)
使い捨てカイロ、ブランケット。
ホイッスル(救助を呼んだり、位置を知らせます)
携帯電話と充電器(充電器は電池式)

医療セット

絆創膏、胃腸薬、風邪薬、消毒薬、包帯、ガーゼ、綿棒等。

*アマゾンや楽天等で「防災グッズ」と入力すると、リュックに最低限の備蓄品が揃ったものもあります。参考にすると良いと思います。

まとめ

災害対策を検索すると基本的な情報の一致は多いです。

しかし、実際の体験や数値、統計的な予測が絡むと様々な意見があります。

大切な事は 「どんな可能性も想定しておこう」と、自分自身の危機管理が必要となってきます。人任せではなく、これからの時代、あらゆる選択肢を自ら用意しておいて下さい。

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自然災害調査士は、自然災害が引き起こす家屋への被害と、その被害箇所を調査しメンテンナス・補償・リフォームなどまでアドバイス・サポートする「自然災害家屋コンサルタント・家屋修繕コンサルタント」としての活動が可能です。

「自然災害被害と経年劣化の現状を踏まえた適切な判断とアドバイス」が主な業務です。その能力と知識を活かし幅広い分野で活躍しています。

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